こんにちは!うぉさかなです。
秋になると本番をむかえるタチウオ釣り。いろいろな釣り方がありますが、私は電気ウキを使ったウキ釣りが大好きです。アタリがあってウキが沈み、水中でにじんでいる電気ウキの光を見ているととても興奮します。
そんな楽しいタチウオのウキ釣りですが、皆さん仕掛けはどうしています?市販のワイヤー仕掛けを使っていますか?私は自分で作ったワイヤー仕掛けを使っています。
この記事では、タチウオのウキ釣りで使う、「タチウオ用ワイヤー仕掛けの作り方」を紹介します。
仕掛けを自作すると、ハリの大きさやワイヤーの長さ、ビーズの種類、仕掛けの形など自由自在に仕掛けを作ることが出来ます。自分で工夫をこらして作った仕掛けでタチウオが釣れると、うれしさが倍増しタチウオ釣りが更に楽しくなりますよ!(´▽`)/
スリーブを使った、
・1本針仕掛け
・水平2本針仕掛け
・固定式上下2本針仕掛け
・遊動式上下2本針仕掛け
・つらぬき型仕掛け
の5つのタイプの仕掛けの作り方を紹介していきます。
結果的に長い文章になってしまったので、最初に紹介する「1本針仕掛け」を読んで頂いたあと、作りたい仕掛けに飛んでもらえたらいいかと思います。(1本針仕掛けの作り方に、スリーブの使い方などの基本が書いてあります。)
1.仕掛け作りに必要なもの
①ものさし
ワイヤーハリスを切るときに、長さを測ります。愛用の竹製40cmものさし。
②蛍光ビーズ
集魚効果を狙うため蛍光ビーズを取り付けます。ビーズを1つ通すことで仕掛けが華やかになります。私が使うのは、ハヤブサの「ケイムラビーズ(ハードタイプ)2号」
③カン付き針
仕掛け作りに使うハリは、カン付きと呼ばれる輪っかが付いたハリを選びましょう。私は他の釣りでもよく使うチヌ針にしています。ささめ針「カン付きチヌ3号お徳用」
④スナップ付きサルカン
遊動式ウキ仕掛けに接続するために、スナップ付きのサルカンを使います。ヨーヅリから発売されている「ローリングインター付サルカン6号」
⑤スリーブ(ステンレスクリップ)
スリーブはワイヤー仕掛けを作るために必要な金属の部品です。専用のプライヤーでかしめる(押し潰す)ことで、ワイヤーハリスに固定することが出来ます。サイズがありますので使用するワイヤーの太さに合わせたものを用意して下さい。私は細めのワイヤーハリスを使いますので、3Sサイズを購入しています。ワイヤーハリスにも種類、サイズが沢山ありますので、釣り具屋の店員さんにサイズの確認をしてから購入することをおススメします。ヤマシタ「ステンレスクリップ3S」
⑥ワイヤーハリス
ワイヤーハリスにも種類と太さがあります。ナイロンコーティングされているものなど高級品も存在します。細い程食いが良くなりますが、大物がかかると切れる可能性が高くなります。私はとにかくアタリが多く欲しいので、細いハリスを選んでいます。値段も考慮し、ゴーセン「ワイヤーハリスソフト1.5号」51番の12本撚り、直強力4.2kg、10Mを使用しています。
⑦専用プライヤー(ハンドプレッサー)
スリーブをきれいにかしめるためには、「ハンドプレッサー」と呼ばれる専用のプライヤーが必要です。スリーブと同じメーカー(ヤマシタ)から発売されており、3000円ちょっとするなかなかのお値段のプライヤーです。2種類あるので、使用したいスリーブのサイズでどちらかを選んで下さい。私は、一番小さいスリーブ(3Sサイズ)を使いたかったので、小さい方のSSタイプを購入しました。スリーブは普通のプライヤーで無理やり潰しても固定できますが、気持ち的には専用プライヤーを使いたいですね。ハンドプレッサーの先端はワイヤーが切れるようになっており、ニッパーの代わりになります。
⑧ニッパー
金属で出来たワイヤーハリスはハサミでも切ることが出来ますが、ハサミの刃が少しづつ痛んでいきます。出来ることなら、よく切れるニッパーを用意して下さい。ワイヤーハリスは何本かの細いワイヤーを寄り合わせて作られているので、切れないハサミやニッパーで切ろうとするとワイヤーハリスの先端がばらけてしまい、仕掛けが作りづらくなります。
道具と工具がそろったら、仕掛けを作っていきましょう(´▽`)/
2.シンプル1本針仕掛け
まずは、基本となる1本針仕掛けです。スリーブやハンドプレッサーの使い方なども一緒に説明していきます。
1.ワイヤーハリスを必要な分だけ切る
ワイヤーハリスを必要な長さで切ります。この後の作業でハリとスナップ付きサルカンを取り付けるため、仕上がりは切った長さよりも5cm程短くなります。ワイヤーハリスも普通のハリスと同じように長い程、魚の警戒心が薄れ食いは良くなります。私が1本針仕掛けを作るときは、20cmで切っています。
ワイヤーハリスを切るにはニッパーかハサミが必要です。上の写真のハンドプレッサーは先端にワイヤーを切る部分が付いていますので、ニッパーの代わりとして使うことが出来ます。
2.ワイヤーハリスに、スリーブ、ビーズ、カン付針を通す
ワイヤーハリスにスリーブ、ビーズ、カン付針の順番で通します。
小さくて分かりづらいですが、スリーブの穴の写真です。ひょうたんのような形の穴が開いています。上下関係なく穴の中にワイヤーハリスが通ればOKです。
3.折り返してビーズ、スリーブにワイヤーハリスを通す
ワイヤーハリスの先端を折り返し、ビーズ、スリーブの穴に通します。
ワイヤーハリスは折り紙のように曲げてグッと押さえると、キンクという折れ目がついて形がくずれてしまいます。優しく扱うようにして下さい。
4.更に折り返し、スリーブに中にワイヤーハリスを通す
スリーブメーカーの取り扱い説明ではスリーブの中に1回折り返したワイヤーハリスを通してから、かしめるとなっています。(スリーブの中にワイヤーハリスが2回通っている状態)
が、私は上手く出来ずワイヤーハリスがすっぽ抜けてしまうことが多かったため、更にもう1回折り返し、もう1度ワイヤーハリスをスリーブに通すようにしています。(スリーブの中に、ワイヤーハリスが3回通っている状態) スリーブの穴のすき間が少なくなっているため、少し入りづらいのですが頑張って入れて下さい。
5.スリーブ上側のワイヤーの輪が無くなるまで引っ張る
スリーブの上側の輪っかは糸がらみの元になるので、片手でスリーブを持って、もう一方の手でワイヤーの先端をゆっくりと引っ張り、輪っかを小さくしていって下さい。輪っかがスリーブの中に納まる程度でOKです。引っ張り過ぎると抜けてしまうので注意が必要です。
6.ハリの上の輪の大きさを調整する
ハリの上側のワイヤーハリスの輪っかの大きさを調整するため、片手でスリーブを持ち、もう一方の手で長い方のワイヤーハリスを引っ張ります。輪っかがだんだん小さくなっていきますので、2~3mm程度の輪にしましょう。あまりにガチガチに縮めてしまうと、ハリが自由に動かなくなりエサが付けづらくなります。
7.スリーブをかしめる
ハンドプレッサーにスリーブのサイズが刻印されているので、使用するスリーブのサイズにあった溝にスリーブをしっかりと合わせて下さい。溝はハンドプレッサーの両サイドに掘られています。
慣れるまで溝に合わせるのが難しいのですが、ズレているとかしめた後、ワイヤーハリスが抜けてしまいますので確実に合わせてください。
上はハンドプレッサーの台紙の裏に書かれた説明図です。説明図のようにスリーブは幅の狭い方(8の字の上下)が溝に当たるようにセットして下さい。
スリーブがハンドプレッサーの溝にセットされた状態で、オレンジ色の部分(グリップ)をしっかりと、握り込むことでスリーブが押し潰されワイヤーハリスに固定することが出来ます。
・ワイヤーハリスが抜けないか確認する
スリーブを片手で持ちワイヤーハリスを引っ張ってみます。ワイヤーハリスが動かなければきちんとかしめられている状態です。もし動くようであれば失敗です。スリーブが斜めになっていたのかもしれません。
※かしめるのを失敗したときは?
失敗したときには、上の写真の赤丸の位置でスリーブを潰してあげると固定することが出来ます。溝が無いのでスリーブがペッチャンコになりますが・・・(;゚Д゚)。
8.余ったワイヤーハリス切る
飛び出ているワイヤーハリス部分を、カットします。
※ワイヤーハリスの切れ端に注意!!
ワイヤーハリスの切れ端は確実にゴミ箱に捨てて下さい。床に落としたままにしていると、足に刺さります。
涙が出るほど痛いです━━(;゚Д゚)━━!!
9.反対側のワイヤーハリスにスリーブ、スナップ付きサルカンの順に通す
10.ワイヤーハリスの先端を、折り返しスリーブに通す
11.ワイヤーハリスの先端を更に折り返してスリーブの中に通す
12.スリーブ下側の輪っかがスリーブの中に入るように、ワイヤーハリスを引っ張る
13.スナップ付きサルカンの先の輪の大きさを調整する
14.スリーブをかしめる
15.余ったワイヤーハリス切って出来上がり!
スリーブから飛び出た余ったワイヤーハリスを切ったら出来上がりです。
上手くできました( ´ ▽ ` )ノ?
3.水平2本針仕掛け
次は水平2本針仕掛けの作り方を紹介します。エサのキビナゴを泳いでいるような水平の状態で水中にただよわせることが出来る仕掛けです。
1.ワイヤーハリスを40cmで切って、ハリとビーズをセットする
ワイヤーハリスを必要な長さに切ります。約半分の長さがハリスの長さになります。私は20cmのハリスの長さで良いので、40cmで切ります。ワイヤーハリスに、スリーブ、ビーズ、ハリの順に通してスリーブをかしめます。(スリーブのかしめ方は、上の1本針仕掛けのときと同じ方法です。)
2.スリーブとスナップ付きサルカンを通し、折り返してスリーブの中を通す
ハリを付けた反対側のワイヤーハリスの先端から、スリーブ、スナップ付きサルカンの順に通します。ワイヤーハリスの先端を折り返して先程通したスリーブの中に通します。
3.反対側にもハリを取り付ける
4.2本のハリをそろえて引っ張り、スナップ付きサルカンの手前でスリーブをかしめる
エサを水平にするために、ワイヤーハリスの真ん中にスナップ付きサルカンがくるようにします。2本のハリをそろえて指でつまみ、スナップ付きサルカンを持って少し引っ張ります。この状態でワイヤーハリスが2等分になっているのでスリーブをスナップ付きサルカンの方に寄せ、2等分を保ったままかしめて下さい。
5.左右に少し引っ張って完成
ハリを持って左右に少し引っ張るとワイヤーハリスの間にすき間が出来ます。
これで完成です---( ´ ▽ ` )ノーーー!!!
4.固定式上下2本針仕掛け
次は固定式上下2本針仕掛けの紹介です。キビナゴをセットするとき、2本のハリに刺すことが出来ます。上側のハリも固定されているため、フッキング時に上側のハリにも力が入りやすくなります。
1.ワイヤーハリスを40cmで切って、スリーブとハリを通す
ハリにワイヤーハリスを通すときは、必ず内側から通して下さい。外側から通すと出来上がったときに、ハリの向きが下向きになってしまいます。
2.先端から約10cmのところでスリーブをかしめる
下側にもう1本ハリを付けるために、ワイヤーハリスの先を10cm程残して、スリーブをかしめて下さい。(スリーブのかしめ方は、上の1本針仕掛けのときと同じ方法です。)
3.下側のハリを付ける
残した10cmのワイヤーハリスにスリーブ、ビーズ、ハリの順番で通し、上のハリと2~3cm離してスリーブをかしめて下さい。上のハリはエサのキビナゴの目の近く、下のハリはキビナゴのお尻の穴の近くに刺しますので、あまり離し過ぎるとエサをセット出来なくなります。
かしめた後、余ったワイヤーハリスを切ります。
4.反対側にスナップ付きサルカンを取り付けて出来上がり!
反対側のワイヤーハリスにスリーブ、スナップ付きサルカンの順に通し、スリーブをかして、余ったワイヤーハリスを切れば出来上がりです。
これで完成---( ´ ▽ ` )ノ---!!!
5.遊動式上下2本針仕掛け
上側のハリを自由に動かすことが出来るため、エサ(キビナゴ)のサイズに関係なくきれいにセットすることが出来る仕掛けです。
1.ワイヤーハリスを40cmで切り、ハリを付ける
ワイヤーハリスを40cmで切ってスリーブ、ハリの順に通し、スリーブをかしめて下さい。(スリーブのかしめ方は、上の1本針仕掛けのときと同じ方法です。)
2.ワイヤーハリスに2つ目のスリーブを通し、別で5cm程のワイヤーハリスを用意する
5cmのワイヤーハリスはスリーブをかしめるとき、スリーブ内のすき間を埋めるために使います。
3.5cmのワイヤーハリスをスリーブに通す
用意した5cmのワイヤーハリスをスリーブに通し、折り返してもう1回スリーブに通します。
4.ハリから2cm程のところでスリーブをかしめる
折り返すときに出来た輪っかがスリーブの中に納まるよう調整し、ハリの上2cm程のところでスリーブをかしめて下さい。余ったワイヤーハリスは切ります。
5.ビーズ、ハリを通す
ワイヤーハリスの反対側からビーズ、ハリの順に通します。このビーズは合わせたときなどに、上のハリがスリーブを抜けてしまわないようにする役割があります。ハリは上を向くように通して下さい。
6.反対側にスナップ付きサルカンを付けたら完成
反対側からスリーブ、スナップ付きサルカンの順に通し、スリーブをかしめたら出来上がりです。
できた~?---( ´ ▽ ` )ノ---!!!
6.つらぬき型仕掛け
最後はつらぬき型仕掛けです。がまかつの「つらぬき」という仕掛けをまねして作ります。この仕掛けを作るときには、熱収縮チューブとハリを別で用意して下さい。
・熱収縮チューブ
2本のハリを背中合わせで固定させるためのチューブです。ライターやドライヤーなどで熱を加えると縮んで小さくなります。サイズがあり、カン付きチヌ針3号2本を固定させるためには2号サイズがベストです。ささめ針「熱収縮パイプ2号」
・がまかつ チヌ針3号
ハリに付いている輪っか(カン)部分がまっすぐになっている、がまかつ製を使います。
私がよく使うささめ針のカン付きチヌ針(写真右側)は輪っか部分が斜めに取り付けてあるため、ハリどうしを背中合わせにすると上手く重ならず、すき間が出来てしまいます。
がまかつ製品のカン付き針(左側)は輪っか部分がまっすぐになっていてるので、きれいに重なります。つらぬき型を作るときは、がまかつ製のハリを使いましょう!
1.ワイヤーハリスを30cmで切り、スリーブ、ハリ2本を通す
ワイヤーハリスにスリーブを通した後、ハリを2本背中合わせになるように通して下さい。
2.スリーブをかしめる
ハリが動く程度の余裕を持たせて、スリーブをかしめます。(スリーブのかしめ方は、上の1本針仕掛けのときと同じ方法です。)
3.熱収縮チューブを2cmで切り、ワイヤーハリスに通す
熱収縮チューブは、やわらかいのでハサミで簡単に切れます。
4.熱収縮チューブをライターであぶり、収縮させる
火傷と火事に注意してチューブをライターであぶって下さい。直接火を当てなくても熱で収縮します。チューブが収縮することで2本のハリが固定されます。
5.反対側にスリーブを通し、かしめたら完成
反対側のワイヤーハリスにスリーブを通し、2回折り返しスリーブをかしめて下さい。スリーブの先には2~3cm程の輪っか出来るようにします。
これで出来上がりです!
ヤッターーーー( ´ ▽ ` )ノーーーー!!!!
7.まとめ
この記事では、5パターンのタチウオ用ワイヤー仕掛けの作り方を紹介しました。
ワイヤーハリスの長さやハリの種類、ビーズの位置などは私が勝手に決めたものなので、自由に変えてもらって結構です。( ´ ▽ ` )ノ
釣りに行けば、もう少しハリスを長くしたいとか、タチウオのサイズが小さいのでハリをワンサイズ小さくしたいなど様々な希望が出てくると思います。市販品にはない仕掛けも、自分で作れば自由自在です。
いろいろな仕掛け作りにチャレンジして、あなたの理想に合った、
「タチウオ用ワイヤー仕掛け」
を作って下さい!
では、また~( ´ ▽ ` )/
ハンドプレッサーとスリーブを使わなくても仕掛けは作れます↓
www.wosakana3.com